2023年02月15日

ドッグラン内での事故・トラブル

ドッグランで稀に起きてしまう事故やトラブル・・・
愛犬同士の遊びが興奮したり 力余って強く押したり 歯が当ったりして怪我をする
社会性が若干不足で 必要以上の吠えや威嚇に反応 それらに興奮したり 逆に自己防衛 等で愛犬同士が絡み怪我をする・・・
また それらを止めに入った飼い主や 愛犬を守ろうとして 噛まれたり・・・様々な事故やトラブルは発生します。

万が一 その様な事故が発生した場合はどう対処すべきか また 加害者側 被害者側の責任に付いて 飼育者は日頃から考えておく必要が有ります。
若し 自庫やトラブルで 怪我を負い 負わせた場合 飼い主の『損害賠償責任』について 考えましょう

民法718条1項には、「動物の占有者(通常”飼い主”を指します)は、その動物が他人に加えた損害を賠償する責任を負う」と定めています。
ただし、「動物の種類及び性質に従い相当の注意をもってその管理をしたとき」は、損害賠償責任を負わないとしています。

”相当の注意”の意味とは?
民法に記載された”相当の注意”の意味について「通常払うべき程度の注意義務」を意味するものであって、異常な事態に対応できる程の注意義務まで課したものではないと定めています。

ドッグランで飼い主がすべき注意はどの程度?
一般公道や公園などと異なり 飼い主が持つべき「通常払うべき程度の注意義務」とは具体的にどの程度のものなのでしょうか。
ドッグランはノーリードで犬を自由に走り回らせることができる施設です
ドッグラン内で飼い主が「通常払うべき程度の注意義務」とは、犬がノーリードで自由に走り回っている状態におけるものと考えなければならない

飼い犬をドッグランの雰囲気になじませてからリードを外した後、飼い主がすべき注意は、犬が興奮して制御が効かないような状態が発生しないように、そして、もしそのような事態や事故が発生したとき直ちに対応することができるように「犬を監視すること」で足りるとしています。

一般公道や公園などと異なり 犬のリードを放ち自由に走り回っているドッグランの広場に…人間や愛犬ガ立ち入ることは、危険な行為であって、それは”異常な事態”に当たると判断されます。
ドッグランなどの施設 愛犬からリードを放ち 自由に遊べる場所は 何が起きても不思議ではない 危険な場所と言う考えと成ります。

従って 施設を利用する者は 危険な場所である事を認識し承諾している者として入場している事に成ります。 
また その場所において飼い主の相当な注意「通常払うべき程度の注意義務」とは 犬がノーリードで自由に走り回っている状態におけるものと考えなければならないと言う事です。

民法718条1項の解釈から ドッグランの中で起きる 事故やトラブルは 相当な注意「犬を監視すること」を怠っていない限り 損害賠償責任を負わない事に成ります 
また 犬がノーリードで自由に遊べる場所 危険な場所であって、それは”異常な事態”が起こり得る場所と認識して利用されている故 損害賠償責任を問えないと言う事に成ります。

従って お互い愛犬家同士で有り、愛犬を思う気持ちは同じである事 若し逆の立場だったら 他の利用者の事 施設を継続的に利用する事 などから 双方の人道的和解(どんな理由であれ怪我をさせた事への謝罪と治療費の援助など) 双方が歩み寄り話し合いで解決されることが望ましく考えます。

その為にはどうしたら良いか
愛犬の社会化促進しか有りません どんな場所 どんな状態でも 寛容に振舞える愛犬の育成 育犬
そして 愛犬との信頼関係の構築 愛犬との絆(愛犬を信じ・愛犬に信頼される)が大切です。

愛犬の社会化とは・・・・
愛犬に沢山の社会経験をさせる事です 多少のトラブル 事故に怯えず 躊躇せず どんな時でも私が守るよ 沢山経験しなさい・・・と親(飼い主)が常に毅然とした態度で臨む事です
愛犬の社会化の大切な要因は 親で有る飼い主が 犬の社会を十分に理解し 常に毅然としていられる 自身の啓発にあります
全ての愛犬家が同様に考え お互いに切磋琢磨し 一家庭と言う範囲では無く 多くの愛犬家が集う場所で双方が理解し合い 信頼し合い 身を委ねる事が大切です。
無いに事が望ましいですが 多少のトラブルや事故などの怪我は 愛犬の社会化の為 毅然とした親になる為の 経験・史跡となる事柄と理解される事が望ましく思います。

ドッグランで友好に遊ぶ・・・以上に もしもの災害の時 狭い避難所で劣悪な環境 飼育者である親自身が不安を感じる状況下でも 愛犬が飼育者(親)の存在を認識し信用し 寛容に振舞えれば 避難所生活が過ごせます。
大切な愛犬の為に 飼育者で有る親が 自身を信じ寛容な 毅然とした親になるよう勤める事です。

 
 
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この誠犬塾は 腕白ファーム&フィールドの管理人
愛犬飼育管理士が ドッグランの運営の経験、独学で学んだ
犬学と犬の行動学を元に 書いています。
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posted by seikenjyuku at 08:41| Comment(0) | essai エッセイ
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