愛犬の社会化の意味・目的・何の為に必要なのか? 社会化を持つ犬は他の犬とどう違う・・・・等々 色々と疑問があり 論より証拠と見ていただく事に成っています。
腕白施設で育った腕白仲間の愛犬達・パパやママ達に、当日集ってね〜と、声掛をしている矢先・・・事件が・・・
その瞬間を見ていなかった・・・詳しくは解らないが・・・聞くところ
大型犬二匹が居る場所に 小型犬を抱き入れ 自面に降ろしその小型犬が吠えた(大型犬に意思表示) その瞬間一匹の大型犬が走り寄り その小型犬を押えつけホールド
空かさず大型犬のパパとママが引き離した・・・
私もその声で気付き 走り拠るが 既に引き離した後 小型犬を受け取り身体検査・・・
特に異常も無く(気付かなかった) その後も双方・・暫く遊んで帰宅 閉園し私も帰宅・・・
夕食を食べ暫くすると 小型犬のママからラインメッセージ 連絡すると 怪我をしていたから獣医に診療を受けているとの事・・・

写真が届いた
一般的な飼い主さんはこの写真を見ると、慌てるだろうな〜 酷い傷に見えるからね・・・
しかし 怪我をしてから数時間後に気付き病院へ向かったのは? 出血が殆ど無かったから気付かなかった
一見不思議に思うかも・・・・これは 犬と言う動物が身を守る為の体の構造にあります。

伸びる皮膚

人と犬との違い
しかし 先にも書いた通り 犬などの動物は皮膚がビョ〜ンと伸びて 皮膚の下組織に達し無い様に成っているのです 身を守る為の構造なのですね。
薄い表皮の下に 脂肪やジェル状の柔軟な組織があり 動いたり伸びたりする事で 血管や肉組織等を守っているのです
一寸怖いお話ですが 人間は皮膚を剥げない構造に成っていますが 動物の毛皮を剥ぐ事が出切るから 人はそれらを使い 皮の鞄や靴など役に立てていますよね
今回の怪我も 不幸中の幸いとも言える 犬の皮膚構造で守られ 皮膚に穴が開いた程度で済んだと言う事です。
これらは 自然界で言えば 獲物を追い 天敵から逃げる為 藪の中を走り・・・木の棘や枝が刺さり傷が付いても 動物達は大きな怪我にならないと言う事です。
では 何故! こう言う事故が起きるのか? 原因は2つ
1.飼い主の誤った行動 2.愛犬の自己主張・と威嚇又は防衛本能 と思われます
2の自己主張とは 犬社会に限らず動物の世界では 弱肉強食世界 同じ種類の群れの中でも 強い物が上に立ち、弱い物は下に最悪は淘汰されます。
その為の自己主張・・自分の存在を知らしめる行為の吠え(威嚇) 若しくは弱い故に退避行動の吠え この行動に反応する。
そして 絶対にやっては成らない行為 1.を飼い主がしてしまった事・・・
飼い主が愛犬を抱き 他の犬の居る空間に入り降ろすと言う行為・・・いわば 玩具や獲物を放つ行為と同じ事をしてしまう行為
この2つが原因で 今回の事故が発生したと想像できます。
ドッグランで良く起きる事故は これらが最も多いと思います
安易に 他の犬の居る空間に入れる それこそ抱いて入り手元から降ろす行為・・・入れられた、降ろされた犬は 自個防衛の為に吠える「来ないでとワンワン吠える」若しくは俺は強いぞと空虚勢 威嚇
居合わせた他の犬達は 玩具が降ろされた 獲物が降ろされたと勘違いしたり 若しくは 弱い犬に強くなれ生きて行けないぞと教育的指導 いわゆる体育会系のイジリ 虐め的行為
動物社会では必然的な行為ですが 愛犬家の人には 愛犬が噛まれた 苛められたと大騒ぎに成ります
ここで 愛犬の社会化 飼い主で有るパパやママ共に群れのルールを学ぶ必要性が求められるのです
社会性の無い犬は本能のまま 獲物や玩具と認識したり 教育的指導が強固になります
しかし 社会性の十分に有る子は 状況判断が出来 獲物や玩具として認識をしない 教育的指導も加減をします。
今回のケースでも 完璧ではないが社会化が双方に有った為 指導に加減がされ大きな怪我で無く済んだと言えます
更に 社会性を十分に持ち寛容なリーダー的存在の犬がその場に居れば 過度な指導をしなかった筈 若し行動に出ても仲裁をしたと思います(過去にも幾度とそう言う状態を目にしています)
犬社会は群れでの行動 そこには頼もしいリーダーや 絶対のボス犬の存在が不可欠です
人間社会も同様ですよね 小さな群れ(家族)そして中堅の群れ ご近所やお勤めの会社 そして大きな群れ 社会 そして国・・・・には 頼もしいリーダーの母 絶対のボス父 町内の高齢者 会社の社長 国の首長
自然界の動物では無い犬は 何万年もの間人と共生して来ました 犬の群れには犬のリーダーだけでは無く 頼もしい人のリーダーの存在も大きな役割に成ります
その為にも 飼い主のパパやママの社会化も必要な事となります 人間社会でのルールを知っていても 犬社会のルールを知らない飼育者パパやママでは 十分なリーダーに成れて居無い故に 愛犬も社会化が乏しくなります。
愛犬の社会化促進とは・・・
家庭と言う小さな群れのパパやママ(飼育者)が率先し 群れのルールをリーダーとして学び
愛犬達に言って聞かせて、やって見せて、やらせてみて、誉めてルールを学ばせ
家庭の集まり 小さな群れの集まり(愛犬仲間やドッグランなど)で 群れのルールを知る 先輩や先輩犬を見て学ぶ事 教えられ 教えて学ぶ 群れから学ぶ事こそが大切な事なのです。
人で言えば 親は育児経験者(自身の親や先輩)から学び 子供は親の真似をしてルールを学び 保育園と言う子供の集まりの中で社会ルールの基礎を学ぶ事と同じ事ですね
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この誠犬塾は 腕白ファーム&フィールドの管理人
愛犬飼育管理士が ドッグランの運営の経験、独学で学んだ
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