2022年09月28日

ペット先進国になるには 飼育者意識

日本がペット先進国になるには 飼育者の意識を向上させる 術が必要と常々感じています。

以前の記事にも書きましたが 日本に古くから犬を、家畜として飼育したてた者が特定(狩猟者またぎ)で少少なく 一般の人達で 犬を家畜として飼い 共に暮らす習慣が薄いと思う。

しかし 歴史では 他の諸外国と同様に1万年以上前から 犬と暮らしていた事を示す 遺跡なども存在する
日本は古くから 神を祭る文化で 古くから犬が民を助けた 一緒に戦ったと言う 伝説や民話が有るくらい 犬と暮らしていた。

一方時代の流れと共に 平原の少ない日本では牧羊は少なく 牛や豚等の食用家畜も少なく 食用たんぱく質で有る食肉は、鳥や小動物が多く その中に食用犬も含まれていた
しかし 仏教が伝わり 食用犬が禁止され 一部の階級? 上流? 武士や商人など一部の人達が座敷犬の様に扱ったが 庶民には縁遠い存在と成ったとて言われている 

時代が変わり 犬との関係も概ねが野良犬を拾う 知人の飼育犬 子犬を譲り受け 庭先などに係留飼育が多かった
日本には 狩猟や牧羊などと言う いわゆる仕事犬 ワーキングドックと言う風習が無く 犬種も少なかったことも背景に有ると思われる
終戦後 進駐軍の影響もあり 徐々に増えてきたが 一般庶民にはやはり 飼育者は少なかった
高度成長期と共に 昭和43年(1968年)から昭和59年(1984年)までの16年間に渡り、登録犬数第一位を独占していたマルチーズ・ポメラニアン・ヨークシャーテリアと共に「御三家」と呼ばれていました。
お座敷犬ブームの火付け役としても知られて、「抱き犬」として人気を集めました・・・
これは 江戸時代の余波とも思われ 愛玩犬と言われる所以ではないかなと思う 

この様な歴史からも 人と犬との共生 共に生きると言う文化に乏しい日本では 一部の溺愛愛犬家を除き 概ねが 犬の資質、本能を良く知り人も少なく 可愛いから・・・と言う関係に過ぎないのが現状と感じる 

過去の記事でも書いているが 犬の資質、本能には 1万3千年以上昔から 人と暮らして来た歴史からも 人と暮らす術を遺伝で受け継がれている動物である 犬 ・・・・知らない 気付いていないのは人 飼育者だという事ですね
(過去記事 愛犬が良い子に成る秘訣を教えます Vol-1〜5 その他過去記事を参照下さい)

現在の人と犬との環境は・・・・
家庭で飼育されている数は 国の推計飼育頭数 犬:890万3千頭、猫:964万9千頭。
犬猫の飼育家庭は 全世帯数の 22.42%と考えると 5世帯に1世帯は 犬か猫の飼育世帯となります。

愛知県の犬登録頭数は454,922頭 人口100人あたりでは 6.06頭 に対し ネット検索で表示される愛知県のドッグラン数は 事業者・公的・高速道路SAを含め 36ヶ所?とも45ヶ所とも
仮に45箇所と仮定しても 1万匹以上が対象 月に1回利用として1ヶ月30日 1日約380頭の犬が利用する事になります・・・・有り得ません 概ねが週末利用が多いので 週末と平日を8割と1割計算でも とんでもない数になります。
厚生労働省 都道府県別の犬の登録頭数と予防注射頭数等(平成26年度〜令和2年度)
登録されている数に対し 犬が学ぶ場所 飼育舎が学ぶ場所環境が 少ないのが現実ですね

私の管理する愛犬の施設は一宮市で 近隣地域を含むと 一宮保健所 34,043 春日井保健所 30,831 江南保健所 18,881 師勝保健所 10,142 で約92,000頭に成ります 利用者は1割にも満たしません
近隣には 無料の庄内緑地 極楽寺 高速道路SAと 民間の有料施設が2箇所ありますが やはり1割の利用者にもなりません

ドッグランを利用せずとも 参歩や公園などで 愛犬家の飼育する他の犬と 交流し社会化を養っている飼育犬はどの程度居るのでしょうか 施設未利用者約9割で・・・約3割と仮定 

大規模災害時 一宮市全域が被災した場合 市の避難所には 登録されている犬 24,649頭が同行避難してくる事に成ります その中で愛犬の社会化が十分に養われていると思われる飼育犬は 4割にも満たない・・・・その他の犬達は 知らない犬とどう関わるのか・・・・疑問ですね。
しかし これは飼育犬と言うより、飼育者の意識の問題と言えます

ではどうしたら 飼育者の意識向上になるか・・・ 
そもそも 災害時に同行避難 自宅に飼育犬を残さない事を、どの程度の人が知っているのかさえ 疑問ですよね
飼育者に周知して頂く方法・・一番の方法は やはり登録時と毎年行う 狂犬病予防注射時の啓蒙が良いと思います。
しかし 現在の予防接種は 掛かり付けの動物病院 又は集団接種会場で 接種するのみ 精精案内のチラシを受け取るのみ・・・多分ゴミになっているでしょう・・・・嘆かわしいですね

本来は何事も 社会を変えるのではなく 自らが代わる事が成長であり 物事の問題解決の術でありますが・・・飼育者自身が代わる 自ら学ぶ事を期待するには 既に遅すぎると思います。

ならば 日本国が代わるべきと私は思います
現在犬猫に関して 国の方策では何もされていないと言っても過言ではありません
厚生労働省 保健所の働きかけは 狂犬病から人を守る為の行為であり 犬を守る政策では無い!
自然環境賞の動物愛護は 動物全般の愛護を目的とし 人と暮らす犬猫に特化した事柄にも 指針は有っても強制力の無い制度といえます。
本来であれば 人と暮らす動物は「家畜」であり 物ではありません 生き物です 欧米諸国の大半は 家畜として農林水産省が所轄となり管理されています。

国が抜本的に考えを改め 人と暮らす動物に対しての環境を整備する事が 受け皿を用意し 飼育舎の意識を自発的に向上させる様に導く事が 皆無と思います。

では どうしたら良い環境になるか・・・考えて見ましょう

ペット先進国になるには  
ペット先進国になるには 飼育者意識
ペット先進国になるには 地域の意識や環境
ペット先進国になるには ペット税

posted by seikenjyuku at 16:42| Comment(0) | essai エッセイ
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: