2017年07月22日

シャンプーと臭い

前回のサマーカットに付いての記事に対し 沢山の「シェア」や「いいね」を戴きありがとうございました。

この時期のシャンプーに付いてのご質問がありましたので 今回はシャンプーと愛犬の臭いに付いてお話したいと思います。

愛犬のシャンプーの頻度(回数)はどの位が望ましいのでしょうか

一般的には 月に1〜2回と言われています 冬場なら2ヶ月に1〜2回程度でも良いと思います。

私個人の考えは 本当に汚れた時 余程体臭(細菌の繁殖臭)を感じられた時で良いと思います。
因みに我が家の愛犬は 洗剤を使うシャンプーは 年に数回ていどしかしていません 普段は 水洗いと拭き取り、乾燥日光浴のみです。

しかし これには 個人差(パパやママの感じ方)と個体差(犬種やコート毛のタイプ)で随分 感し方が異なると思います。

そこで 先ずは 犬 わんちゃんに付いて少しだけ知ってもらいたいと思います

先ずは 環境面
現代は文明が進み 昔と比べて 人の生活環境が著しく変化しています
メディアでも 抗菌 消臭に関連する商品のCMが大変多く 衛生面で個人差が非常に広く感じます
昔はあまり聞かなかった アレルギー(人もわんちゃんも)良く聞きますよね

何故 アレルギーが増えたのか 色々と原因はありますが 免疫学会で共通に言われている事は 生活環境の衛生面です
アレルギーの事をあまり聞かなかった昔は 泥んこ遊びは普通でした 更に今程 抗菌に関する商品もありませんでした
要するに 綺麗にし過ぎが原因だと言う事です。

人もわんちゃんも 体内に抗体酵素を持っています 細菌から身を守る酵素抗体 食物を分解する酵素です
この割合が 良いバランスの場合 アレルギーには成り難いと言われています
過度に衛生面を意識し過ぎる事 偏った食事の摂取から 細菌から身を守る酵素が不要で少なくなり 食物を分解する酵素が多くなると 食物アレルギーに成るとも言われています。

免疫学会では 人の子の生後6ヶ月を過ぎたら 動物園に連れて行くと良い と言う学者さんも居ます
また 母親の母乳を飲む期間の長さも一要因と言われています(粉ミルク=偏った食事)

最近のペットショップは 昔と違い 大変衛生的な店舗が多く また 親犬から早く離され母乳を飲む期間が短く 幼児期からペットフードを食べる事で やはり 抗体や酵素のバランスが悪くなり アレルギーを持つ ワンちゃんが増えたともいえます。

次に ワンちゃんの体に付いて



これは ワンちゃんの皮膚の図です

人にもわんちゃんも 汗をかく エクリン汗腺(ほぼ水分)と 体臭の元と成る アポクリン汗腺(油脂・ヘロモン)の二種類が存在します

違いは 人は エクリン汗腺は身体全体にありますが ワンちゃんは 肉球や鼻の一部 肛門など限られた部位に少し有るのみです

対して アポクリン汗腺は 人は耳や脇の下など限られた部位に有るのみですが ワンちゃんは 粗全身に有ります

わんちゃんの毛穴には このアポクリン汗腺と油腺があります 
油腺は毛に油コーティングをしたり 表皮の保湿や細菌から守る油を分泌しています。
アポクリン汗腺は 同種の固体識別や行動、生理状態を知らせる 分泌物質を出す汗腺です
いわゆる ヘロモン分泌腺ですね(笑)

これは 仲間とのコミニケーションに大きな役割が有り 友好 非友好もこの分泌臭で感じ取ります
雌や雄 年齢 群れの位置付けなどの情報もこの臭いで感じ取るとも言われています

また 極度な緊張、恐怖感の時 やはり分泌します 稀に 白い粉を吹くような事有りますよね  

わんちゃんの生活環境、身体の構造に付いて 少し理解頂けたでしょうか

シャンプーを良くするのに 愛犬が臭い・・・・・その理由は

1.人の臭いに対する感覚が昔に比べ過敏に成っている
2.生活環境が衛生的で 異臭が少なく わんちゃんの臭いが気になる
3.油線から皮膚や毛を保護する 脂分をシャンプーにより取り去られ 細菌が繁殖し易く成っている
4.油腺から分泌される 油脂が臭う(ドッグフードやおやつの脂質によるもの)
5.日頃からの緊張感、恐怖、不安から エクリン汗腺からの分泌が多い 

臭いの対処法
1.2は パパやママの感性の問題ですから これは対処法は有りません パパやママにお任せです

3.は 過度なシャンプーを控える 余程汚れた時意外は 洗剤を使わず お湯で洗い流し 良く拭き取り 乾燥させることで 対応できます
洗剤を極力使わない事で 体毛に十分な脂分が有れば 汚れても難なく汚れは落ちます 
水洗いしても湿気が残らず良く乾燥できます 雑菌の繁殖が少なくなるので 臭いも少なくなります
更に皮膚の保護油も残るので 湿疹に成り難くなります

4.個体差が有りますが その子に合ったフードを選ぶ または 自然食(動物性油分を減らす)にする事で随分変わります

5.ここが大切 愛犬のリラックス度です 常にリラックスが出来る状態が保てるかですね

パパやママとの信頼関係も大切ですね 何時も叱られている ダメダメが多い・・・
どんな時でも 身体の何処を触っても 愛犬が ガウガウ言わない関係に成れば 分泌は殆ど有りません
 
他のわんちゃんとのコミニケーション 友好感 社会性が大切に成ります 顔見知りの仲間 同じ空間に他の犬がいても平然としていられるなどが出来れば 必然と分泌も少なくなります。

1〜5の対処が出来れば 愛犬の臭いは かなり減少します 必然と シャンプーの頻度も減ります

愛犬のシャンプーの頻度は 月に1〜2回・・・それとも 数ヶ月に1回・・・
臭わなければ シャンプーは不要ですよね 汚れを落とすだけなら ぬるま湯で流し 拭き取りで十分になりますよね 

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posted by seikenjyuku at 23:49| Comment(0) | essai エッセイ
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