2023年01月24日

愛犬の社会化促進

面白い映像を使用介しますね・・・

通勤バスと言うよりスクールバスだよね
海外の愛犬の散歩代行業者の映像です 各家庭に愛犬を迎えに行き フィールドで遊ばせて 各家庭に送り届けると言う様子を紹介しています。

バスの中でおやつを貰う様子
皆 ちゃんと椅子に座り 順番を待つ・・・・お利口さんですよね〜

日本国内でも「愛犬の保育園」と言う施設も少ないですが存在します でも概ねは小型犬・中型犬が殆どです 飼育数でも圧倒的に小型犬の割合が多いから・・・・小型犬なら建物内で保育園も可能ですよね
海外では 住宅環境も異なる事 ワーキングドッグ(狩猟犬や牧羊犬)が古くから存在し 一般家庭での飼育も中型や大型犬を家族としている家庭が多いから この様なサービス(広いフィールドで遊ばせる環境)が存在します。

私も以前には 愛犬家仲間を集い 愛犬同伴バス旅行(日帰りツアー)を幾度と計画し開催していました
お解り頂けますか・・・・バス移動中の社内風景です

バスの中

拡大してみました
座席シートから頭が・・・金髪の人?・・・・・秋田犬です・・・・笑

愛犬の社会化 人慣れ 犬馴れ 社会(群れ)のルールとマナー理解していれば この様な様子が見られます
飼育者(パパやママ)との信頼関係は十分に持てていても 社会性に乏しい子は 多くの人や他の犬の(見知らぬ人や犬)居る場所では 緊張したり 時には自己防衛の為に威嚇をしてしまいます

確かに 日常・・・・平常時なら何ら問題は無いです。
信頼関係故に、依存度が強い事は 飼い主から離れる事が少なく 迷い犬になる確率は低い・・・ですが・・・一度 迷い犬になると 他の人に頼る事を拒み逃げて 保護され難いことも有ります。
更に 若しもの時・・・有事・・・大規模災害に遭遇し避難生活を余儀なくされた時・・・
日本国内は 災害時は同行避難と呼びかけられていますが 同伴ではありません・・・・
そうです 同じ建て屋での生活は出来ません ケージに入れるか係留で 雨の当らない野外(軒先や野外の渡り廊下)生活と成ります 勿論飼育者と離れた場所に成ります。

動画や画像のように 十分な社会化を持つ子なら 与えられた場所で 年輩のリーダー的な犬に倣い 頼れる同年代の犬と 皆が寄り添い待つ事が出来ます
飼育者が居なくても リーダー(ボス)として皆を見守る人が居れば 安心して頼るでしょう

愛犬の社会化の必要性は 何か有った時に愛犬を守る最大の方法です
勿論 何事も無い平時日常生活においても 散歩の時 ドッグランで遊ぶ時も 小さな群れ 大きな群れのルールを知っていれば 先輩犬に倣い皆が同じ空間 同じ場所を共有できます

飼育者の皆さんが 愛犬の社会化の必要性を理解して頂ければと思います・・・・


 
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この誠犬塾は 腕白ファーム&フィールドの管理人
愛犬飼育管理士が ドッグランの運営の経験、独学で学んだ
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posted by seikenjyuku at 09:08| Comment(0) | essai エッセイ

2023年01月23日

愛犬の社会化とは・・・・

前回の記事「今度は、CBCテレビから取材の依頼が・・・」と言う記事を書きました
愛犬の社会化の意味・目的・何の為に必要なのか? 社会化を持つ犬は他の犬とどう違う・・・・等々 色々と疑問があり 論より証拠と見ていただく事に成っています。
腕白施設で育った腕白仲間の愛犬達・パパやママ達に、当日集ってね〜と、声掛をしている矢先・・・事件が・・・

その瞬間を見ていなかった・・・詳しくは解らないが・・・聞くところ
大型犬二匹が居る場所に 小型犬を抱き入れ 自面に降ろしその小型犬が吠えた(大型犬に意思表示) その瞬間一匹の大型犬が走り寄り その小型犬を押えつけホールド
空かさず大型犬のパパとママが引き離した・・・
私もその声で気付き 走り拠るが 既に引き離した後 小型犬を受け取り身体検査・・・
特に異常も無く(気付かなかった) その後も双方・・暫く遊んで帰宅 閉園し私も帰宅・・・

夕食を食べ暫くすると 小型犬のママからラインメッセージ 連絡すると 怪我をしていたから獣医に診療を受けているとの事・・・ 

写真が届いた
・・・・何故 気付かなかったのだろう? 身体を視診した時 出血が無かった 怪我の部位が首輪に隠れていた為と想像される

一般的な飼い主さんはこの写真を見ると、慌てるだろうな〜 酷い傷に見えるからね・・・
しかし 怪我をしてから数時間後に気付き病院へ向かったのは? 出血が殆ど無かったから気付かなかった
一見不思議に思うかも・・・・これは 犬と言う動物が身を守る為の体の構造にあります。


伸びる皮膚
皆さんも見た事が有ると思いますが 愛犬の皮膚はビヨ〜ンと伸びる もの凄く伸びるのです・・・・何故?

人と犬との違い
人の皮膚は体毛が少無いから表皮は分厚く守られています しかし 体毛の有る動物は毛で皮膚を保護しているから 表皮は薄く弱く出来ていますから 少しの事でも 切れたり穴が開いたりします。
しかし 先にも書いた通り 犬などの動物は皮膚がビョ〜ンと伸びて 皮膚の下組織に達し無い様に成っているのです 身を守る為の構造なのですね。
薄い表皮の下に 脂肪やジェル状の柔軟な組織があり 動いたり伸びたりする事で 血管や肉組織等を守っているのです
一寸怖いお話ですが 人間は皮膚を剥げない構造に成っていますが 動物の毛皮を剥ぐ事が出切るから 人はそれらを使い 皮の鞄や靴など役に立てていますよね 

今回の怪我も 不幸中の幸いとも言える 犬の皮膚構造で守られ 皮膚に穴が開いた程度で済んだと言う事です。
これらは 自然界で言えば 獲物を追い 天敵から逃げる為 藪の中を走り・・・木の棘や枝が刺さり傷が付いても 動物達は大きな怪我にならないと言う事です。

では 何故! こう言う事故が起きるのか? 原因は2つ
1.飼い主の誤った行動 2.愛犬の自己主張・と威嚇又は防衛本能 と思われます

2の自己主張とは 犬社会に限らず動物の世界では 弱肉強食世界 同じ種類の群れの中でも 強い物が上に立ち、弱い物は下に最悪は淘汰されます。 
その為の自己主張・・自分の存在を知らしめる行為の吠え(威嚇) 若しくは弱い故に退避行動の吠え この行動に反応する。

そして 絶対にやっては成らない行為 1.を飼い主がしてしまった事・・・ 
飼い主が愛犬を抱き 他の犬の居る空間に入り降ろすと言う行為・・・いわば 玩具や獲物を放つ行為と同じ事をしてしまう行為
この2つが原因で 今回の事故が発生したと想像できます。

ドッグランで良く起きる事故は これらが最も多いと思います
安易に 他の犬の居る空間に入れる それこそ抱いて入り手元から降ろす行為・・・入れられた、降ろされた犬は 自個防衛の為に吠える「来ないでとワンワン吠える」若しくは俺は強いぞと空虚勢 威嚇
居合わせた他の犬達は 玩具が降ろされた 獲物が降ろされたと勘違いしたり 若しくは 弱い犬に強くなれ生きて行けないぞと教育的指導 いわゆる体育会系のイジリ 虐め的行為
動物社会では必然的な行為ですが 愛犬家の人には 愛犬が噛まれた 苛められたと大騒ぎに成ります

ここで 愛犬の社会化 飼い主で有るパパやママ共に群れのルールを学ぶ必要性が求められるのです

社会性の無い犬は本能のまま 獲物や玩具と認識したり 教育的指導が強固になります
しかし 社会性の十分に有る子は 状況判断が出来 獲物や玩具として認識をしない 教育的指導も加減をします。
今回のケースでも 完璧ではないが社会化が双方に有った為 指導に加減がされ大きな怪我で無く済んだと言えます
更に 社会性を十分に持ち寛容なリーダー的存在の犬がその場に居れば 過度な指導をしなかった筈 若し行動に出ても仲裁をしたと思います(過去にも幾度とそう言う状態を目にしています)

犬社会は群れでの行動 そこには頼もしいリーダーや 絶対のボス犬の存在が不可欠です
人間社会も同様ですよね 小さな群れ(家族)そして中堅の群れ ご近所やお勤めの会社 そして大きな群れ 社会 そして国・・・・には 頼もしいリーダーの母 絶対のボス父 町内の高齢者 会社の社長 国の首長
自然界の動物では無い犬は 何万年もの間人と共生して来ました 犬の群れには犬のリーダーだけでは無く 頼もしい人のリーダーの存在も大きな役割に成ります
その為にも 飼い主のパパやママの社会化も必要な事となります 人間社会でのルールを知っていても 犬社会のルールを知らない飼育者パパやママでは 十分なリーダーに成れて居無い故に 愛犬も社会化が乏しくなります。

愛犬の社会化促進とは・・・ 
家庭と言う小さな群れのパパやママ(飼育者)が率先し 群れのルールをリーダーとして学び 
愛犬達に言って聞かせて、やって見せて、やらせてみて、誉めてルールを学ばせ 
家庭の集まり 小さな群れの集まり(愛犬仲間やドッグランなど)で 群れのルールを知る 先輩や先輩犬を見て学ぶ事 教えられ 教えて学ぶ 群れから学ぶ事こそが大切な事なのです。

人で言えば 親は育児経験者(自身の親や先輩)から学び 子供は親の真似をしてルールを学び 保育園と言う子供の集まりの中で社会ルールの基礎を学ぶ事と同じ事ですね    

 
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posted by seikenjyuku at 07:43| Comment(0) | essai エッセイ

2023年01月19日

今度は、CBCテレビから取材の依頼が・・・

昨年 石塚元春ニュースマンに出演し愛犬の社会化促進に付いてお話をさせて頂きました。

収録語のフリートーク
CBCラジオによれば 結構問い合わせなどもあり反響は有ったと聞いていますが・・・・
腕白フィールドへの直接の問い合わせは・・・・残念ですが少なかったです。

今回はCBCテレビの取材依頼が来ました 取材内容は同様に「愛犬の社会化に付いて」です
昨日 取材にあたり 事前取材を受けました 
1.何故愛犬の社会化促進を呼びかける様に成ったのか 経緯など 
2.愛犬の社会化が必要な訳 どんな影響が有る 
3.愛犬に社会化を学ばせる方法・手法は? 群れから学ぶとは?
4.社会化の有る愛犬と、社会化に乏しい犬との違いは 
5.啓蒙を続けて 反響や周知の度合い 現状は?
などなどでした・・・

事前取材4.5.は実際に見て頂かないと解り辛いと言う事で 後日改めて1月28日(土)施設に通うワンコ達を見て頂く事に成っています
施設に通う ワンちゃんのパパやママに参加して頂きたく 呼びかけをする為に 以前の問い合わせの時点で日程を事前に決めていました(沢山のワンちゃんが集ってくれると良いのですが)

このブログでも 腕白ファーム&フィールドのブログでも 幾度と愛犬の社会化の必要性を書いて来ました
愛犬の社会化 社会化の基礎 群れでのルールとマナーは犬や人の集まり 群れから学ぶが基本
その 基と成るのが家庭(家族単位の群れ)でのルールとマナーの学習 習慣学習(パパやママの真似)が基本
子育てと同様に 生れてから家族でのパパやママお子様との関係こそ 基礎学習となり 保育園で他の子供さんや保育士さんとの関わりで社会化を学ぶ様に
愛犬も 先ずは家庭でルールとマナーを学び 愛犬の保育園でも有るドッグランで 他のパパやママ事と関わり 他のワンちゃんと関わりルールとマナーを学び 社会化を付け次に進む訳です 育犬ですね

内閣府の国民調査では 動物が好き飼育をしたいと思われる方は、約7割以上の方が回答
しかし 飼育環境や実際に飼育となると難しいなどを理由に 飼育者は約3割が現状です
従って 動物を苦手・嫌いと言う方が約3割 どちらでも無い・好きだけど飼育は出来ないと言う方が約4割 動物が好きで飼育をしている人が約3割と言う事に成ります。
奇麗に分付しています 動物愛護となれば約7割が賛成 人優先となれば約7割が支持 どちらも支持や賛成される方が居る為 常に結論は出ない 有る意味平行線に成る訳です
しかし 問題は飼育者の3割の方の 飼育意識の格差が大きな問題なのです
内閣府の意識調査でも 飼育者の中で生涯飼育を考えられている方が 全体の約3割 その他の方は飼育困難に成ったら 譲渡や愛護センター保健所に委ねると回答されています。

市場調査でも 飼育者の方でドッグランを活用される方は 飼育者数の1割程度 その他の方は日々の散歩や近隣の公園・河川敷などで出会う他の犬との交流のみと言う事に成ります。
ルールやマナーの存在する施設 ドッグランに通うワンちゃんは 全体の1割にも満たない
しかも ルールとマナーが曖昧な 無料ドッグラン施設や場所貸し有料ドッグラン(固定した管理人不在・先住犬不在・・近くの子供が集る公園の様な場所)を利用する人が大多数
明確に管理された有料施設(飼育管理士・先住犬が居る場所)ドッグランや仮称犬の保育園等を利用される方は飼育者全体の0.2割程度なのが現実です。 

愛犬の社会化が大切な事は・・・何か
普通に何も無い平時 普段生活においては然程必要性を感じられないと思われる方が 圧倒的に多いように感じます
犬は本能的に 飼育者との依存関係を持つ動物(人と犬との共生の歴史)なので 特に訓練などをしなくても、関わり方を誤らない限り 飼い主を(世話をしてくれる・家を与えてくれる・餌をくれる人)認識し 従順(依存)に成ります。
確かに 普段の生活では 特に問題を感じない方が多い・・・・しかし

平時で言えば 若し手綱が外れた 家から飛び出したとしても 迷子に成っても 人に頼る 他の犬に頼る事を知っていますから パパやママと逸れたと他の人に頼り直ぐに保護されます
しかし 社会性の乏しい子は 知らない人に頼る事を知りません 社会化が乏しく依存度の強い子は知らない人が近づくと 隠れたり逃げたりしてしまい なかなか保護されない事にも成ります
社会化に問題の有る子は 時に自己防衛の為 近づく人や他の犬に威嚇したり 噛み付いたりしてしまい 保護が困難に成ります

若し 万が一 大規模災害が発生 有事の時 避難生活を余儀無くされた場合 避難所には保育園等で社会化を身に付けて居無い 社会のルールやマナーを知らないワンちゃん達が溢れる事に成ります
避難所が同伴避難が可能であれば 飼育者パパやママに守られ 社会化が乏しくても 依存度があれば信頼関係が有れば パパやママの傍で居られるでしょう
しかし 現況は同行避難 飼育犬は建て屋(避難場所の体育館)の外にゲージや係留が基本 飼育者のパパやママと一緒に生活は出来ません
十分な社会化の有る子は その状況を判断し 波長の合う子 年齢の近い子 社会化の有る子と寄り添い我慢する事も可能ですが
社会化の乏しい子は 不安が増しパニックに成る事も有るでしょう 更に飼育者との信頼関係の乏しい子 社会化に問題の有る子は 自己防衛心が強く働き 威嚇行動や時には係留綱を切り逃走する事も考えられます 

訓練士やドッグトレナーに習い 訓練や躾けをすれば・・と思われる方も多いでしょう
訓練とは条件反応を習慣学習で教えます 良く見るのがトリーツ(おやつ)訓練です 何かをすればご褒美におやつがもらえる 所謂動物調教の基礎を学び 調教師の真似事をする訳です
訓練された調教士・訓練士には容易な事であっても 素人には難易度が異なります 先生の言う事は聞くけど 本来の飼い主の指示にはなかなか答えない・・・と言う事も良く耳にします。
理由は簡単 指示を出すタイミングと 安定した指示が出せるかです。
愛犬の訓練より 先ずは指示者(飼い主)が 指示を出すタイミングと冷静な判断 明確な指示を出せるように学ぶ必要が有るのですが 訓練士やトレナーに頼る為 指示者が学んで居無いから 曖昧になります。

人の子で言えば生後半年足らずの子供に 英才教育を依託するようなものです 
一般家庭では生後から3歳頃まで 保育園に入園するまでは 母親や父親が手本となり 日々の生活習慣を教えますよね
幼少期の子供さんは 親やお兄ちゃんお姉ちゃんのする事を真似て学習をします そうやって生活習慣を学び そして保育園で多くの仲間と遊び 社会のルールとマナーの基礎を学びます
犬育も子育てと同様に パパやママが、言って聞かせ やって見せて やらせてみて 誉めて学ばせる事が基本で 保育園(飼育管理士と先住犬)の居る環境で社会化 社会(群れ)のルールとマナーを学ぶ事が必要と思います


 
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