アメリカの場合
アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁、英語:Federal Emergency Management Agency、略称FEMA、フィーマと言う機関があり あらゆる災害に対応します
更に FEMAの「家庭用ペットおよび奉仕用動物の緊急計画 Emergency Planning for Household Pets and Service Animals
アメリカでは、ペットと一緒に避難を希望する人に、ペットの乗車拒否をしてはならないという法律があり、災害時に「ペットを置き去りにしない」という意識が浸透しています。

以前 日本国内の災害時 屋根の上で救助を待つ民間人に 自衛隊ヘリの救助隊員が 同伴する愛犬を見て「ご家族ですか?」と問い「はい」と答えた事から 愛犬も同伴で救助された・・とニュースで美談のように報道されていました しかし アメリカでは普通に行われている事です。
EUでは アムステルダム条約 1997年に「動物福祉の擁護と尊重の推進についての EU 議定書」が採択され
「 高位なる条約締結者は、感覚をもつ存在(sentient beings)としての動物の福祉の擁護と尊重が、確実に推進されることを願い、欧州共同体を設立させる条約に、 以下の条項を付帯させなければならないという点で合意した :共同体の農業、運輸、市場、研究に関する政策の策定と実施において、共同体および加盟国は、動物福祉の要件に十分な配慮を行わなければならず、その際、とくに宗教儀式、文化的伝統および地域遺産にかかわる加盟国内の法的ないし行政的措置と慣習とを尊重するものとする。」
この条約では、動物を「感覚をもつ存在」と定義しています。また、これによりEUの各機関が動物福祉に対して対策を行うことを法的義務となっています。
ドイツは ペット先進国のドイツでは殺処分数がゼロとなっています
ドイツには犬を飼っている人に対して課せられる犬税というものがあります。 州ごとに納税が義務化されていて犬の頭数に応じて払うようになっています。 犬税の金額は州によって異なりますが、ベルリンでは1頭目で120ユーロ(約1,500円)、2頭目からは180ユーロ(約2,300円)となっています。
動物の5つの自由
1960年代にイギリスで提唱された理念です。現在は動物の福祉の基本として世界中で認められています。
1、飢えと渇きからの自由(栄養的に十分な餌、きれいな水を十分に得られる)
2、不快からの自由 3、痛み、傷害、病気からの自由 4、恐怖や抑圧からの自由 5、正常な行動を表現する自由
これらをの自由を守る必要があります。
動物の福祉とは、18世紀頃にイギリスで生まれた考え方です。動物は人間と同じように命も感覚もある存在なので、 動物が心身ともに健康でいられるように適切に環境を整えなければならないというものです。
動物の権利の世界宣言
動物の権利の世界宣言は、1978年にユネスコで動物の愛護の国際的ガイドラインとして定められました。
ここでは1条から10条の内容を簡単に紹介していきます。
第1条
すべての動物が平等に扱われる権利
第2条
すべての動物生命が尊重される権利
第3条
すべての動物は虐待の対象とされず、殺すことが必要な場合は苦痛のないようにして、死んだ動物は品位をもって扱わなければいけない
第4条
野生動物が自由に生活し繁殖する権利
第5条
人間の支配下にある動物が適切に扶養される権利を持ち正当な理由がなく殺されてはいけない
第6条
肉体的または心理的苦痛を伴う動物実験は、動物の権利を侵害する
第7条
必要なく動物の死を伴う行為は生命に対する犯罪とみなす
第8条
野生動物の生息を侵害する行為は犯罪とみなす
第9条
動物の権利は法律によって認められ、政府の中に動物愛護に関する代表者を決めなければならない
第10条
動物を観察し 、理解し、尊重することができるようない人になるように教育をしていくべき
日本におけるペット権利はと考えると・・・・・・残念ですが 世界基準には全く沿っていないと言えます
自然環境省の定義では(上記のユネスコの提言などに沿い) 動物愛護法や動物愛護に関する規約で、自然界の動物の捕獲さえ禁止されていますが・・
日本の法律では 人と人以外の区別を明確にしています 生き物であっても含まれるカテゴリーは物扱いと言っても過言ではありません。
結果 災害時の避難に関しても 同行避難(動物愛護法 生涯飼育の義務)と成っていますが 避難所施設内には基本入る事が出来ません
日本は経済こそ先進国に並んでいるように見えますが・・・ペット環境は 途上国と言えます・・・
地域別にペットの飼育率を見てみると、最もペットが飼われているのは中南米。
アルゼンチン、メキシコでは80%、ブラジルでは75%の人がペットを飼っているようです。
中南米3か国のあとには、ロシア(73%)、アメリカ(70%)が続いています。
一方、ペットの飼育率が低かったのはアジアの3か国で、韓国(31%)、香港(35%)、日本(37%)という結果になっています。
日本は37%とワースト3


日本は37%とワースト3
こんな面白い サイトがあります 「世界では日本は何位?ランキング115選」
愛犬をどう守りますか・・・おまけ編 次回に続く・・